朝から雷雨と強風で、まさに春の嵐。
伐採予定日だった3月1日は、
天気予報通りの悪天候のため延期になりました。
少しおさまった頃に
製材屋さんが木を見に来てくました。
「今日はカヤの涙雨だね」
数週間ずっと乾燥続きだったので、
木の幹も地面もしっとり濡れて
なんだかカヤも気持ち良さそうに見えました。
日曜日以来、毎日のように誰かが訪ねてくれます。
その度に私もカヤの木のもとへ。
大きな幹に触ったり、抱きついてみたり。
いつも不思議な安心感が
ふわーっ、と体に流れ込んでくるのを感じます。
ピクニックを楽しんでくれた家族。
涙ぐみながら手を合わせてくれた年配のご夫婦。
ハワイのお祈りの歌を捧げてくれたフラの先生。
村の文化財審議員の皆さんも見納めに、と来てくれました。
それぞれの温かい想いや、
自然への深い愛情と敬意を感じました。
そんな日々がありがたくて。
こんな風に、木と人が交流できるんですね。
お別れは寂しいけれど、
カヤがつなぐご縁に力をもらっています。
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そして、日ごとにカヤが愛おしく。
ますますこの大きな命を生かしたい!
「伐ったあとは、何を作ろうか?」
「資金も必要だよねー」
気持ちを寄せてくれる人達と色んな話をしながら
ワクワクとイメージを膨らませてもいます。
今のところのリクエストは
まな板がナンバーワン。
木べら、スプーン、おもちゃ、戸棚の取っ手、トレイ
看板、洗面台、そして風呂桶!
囲碁が趣味の父は「碁盤にするか」
と言いだしました。
こんな風に、木の性質に合わせて想像するのって面白い♪
カヤのスーッとする香りは、好きだなぁ。
葉っぱでエッセンシャルオイルを作れないかな?
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明日はいよいよ伐採です。
神主さんにも来ていただいて、
カヤのために祈ります。
しめ縄は6メートルにもなりました。
いよいよかぁ…