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【お礼とご報告】打ち上げ花火にご協力いただいた皆様へ

◼︎◼︎◼︎「中村の榧」打ち上げ花火にご協力いただいた皆様へ◼︎◼︎◼︎

こんにちは。

梅雨が明けて
南信州もすっかり
夏らしくなりました。

皆様はいかがお過ごしですか?

改めまして、
「中村の榧(カヤ)」打ち上げ花火に
ご協力くださり
ありがとうございました。

本来ならばすぐにお礼を
お伝えすべきところでしたが、
花火とともに燃え尽きてしまい

きっと気になっていた方も
いらっしゃったと思います。

協賛金のご報告も遅れてしまい
大変失礼しました。

ようやくようやく!
2か月半遅れで
ご報告させていただきます。

 いざ書き始めたら
 思い入れがありすぎてかなり長くなってしまいました。
 お時間あるときにお付き合いください

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●目次
・協賛金のご報告
・素敵な動画を作ってもらいました♪
・「カヤからの歌」エピソード
・嬉しい飛び火ニュース!

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【協賛金のご報告】

去る5月6日、
皆様のお力添えのおかげで
榧の打ち上げ花火を
無事に上げることができました。

この日のために
67名の方からご協賛頂きました。

258,500円の資金が集まり、
経費の184,548円を
全て賄うことができました。

本当にありがとうございました!

こうした金銭面のサポートは
もちろんのこと、

沢山の方の想いを乗せて
花火を打ち上げられたことが
とても嬉しかったです。

残りの73,952円は、
木工職人さんの手で
榧に第2の命を吹き込むために
大切に使わせていただきます。

300年生きた榧の木材で、
300年先までもつものを
一つでも残せたらいいな、

と夢に描いています。

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【素敵な動画を作ってもらいました♪】

直接観に来られない方のために、
「せめて動画だけでも共有できたら…」
と思った矢先に、

たまたま帰省中だった
村出身の現役女子大生が
手を上げてくれて、

急遽スタッフとして当日の様子を
撮影してくれました。

とても素敵な動画が届きましたので
ぜひご覧下さい。

和火「菊花」連続打ち【約1分】
https://www.youtube.com/watch?v=ji-yyVlrOVY 

和火「菊花」一斉打ち【約10秒】
https://www.youtube.com/watch?v=azWotj9qYLo

「カヤの丘の集い」と打ち上げ花火ムービー【約4分】
https://www.youtube.com/watch?v=sbK7O_8pkU4

▼「300年後の夜空へ」こどもの日・メイキング【約3分半】
https://youtu.be/UiHXTc0kQkw

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【「カヤからの歌」エピソード】

ここでちょっと
不思議なお話をさせてください。

当日の集いで朗読した
「カヤからの歌」の誕生エピソードです。
(詩の全文を最後に添付します。)

     *

私はこの歌(詩)が大好きです。

初めて読んだとき
思わず涙がこぼれました。

この歌は、
岡山県に住む
10年来の友人夫妻から
受け取りました。

    *

彼らは海辺の町で
小さな整体院を営んでいます。

整体師のご主人は、
幼少の頃から
鳥や虫や草木からのメッセージが
耳に(心に?)届くのだそうです。

かつての私はそれを
半信半疑で聞いていましたが
長い付き合いを経て、

それが彼の気のせいや
創作ではないんだな、と
自然に思うようになりました。

     *

私の親友である
その奥さんから、

榧を伐採した直後に
こんなことを頼まれました。

「カヤから何かメッセージを
 受け取れるかもしれないから、
 木片を送ってくれない?」

私は喜んで彼女に
すぐに木片を送って、
すぐに返ってきたのが
この歌でした。

     *

その当時、
榧を伐ったばかりの
私の心境は複雑でした。

大枝が折れてしまったものの、
まだ懸命に生きているこの木を
伐らざるをえなかったこと…

頭では納得したつもりでも
やはりどこか心苦しく
申し訳ない気持ちでいました。

でも、この歌のおかげで
心癒され
明るく前向きになれました。

そして
4年経った今もなお

生き生きとした
「カヤ」の存在を
身近に感じ続けています。

    *

今回の花火は、
この歌のメッセージが
現実化したような1日でした。

カヤの木は、
姿を変えて
美しい花火となって
天から降り注ぎました。

夜空に響きわたる
子供達の歓声に包まれて
きっとカヤも
喜んでくれたのでは?

と勝手に想っています。

    *

以上、「カヤからの歌」の
ご紹介でした。

一般常識的には
突飛に聞こえるのでは、と
書くことを迷ったのですが

大好きな歌の
エピソードなので
お伝えさせていただきました。

気に入っていただけたら嬉しいです。

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【嬉しい飛び火ニュース!】

最後の最後に
嬉しい飛び火のニュースを。

今年になって、
中川村の天然記念物「石神の松」が
枯れてしまいました。

こちらは推定樹齢390年。

枝振りの珍しい
とても存在感のある赤松です。
興味深い伝承や
おもしろい伝説もあります。

「枯れてなお荘厳。
 さようなら石神の松」

と題して、公民館報には
特集が組まれました。

木霊(こだま)鎮めの儀式も
村により執って行われ
いよいよ来週、伐採されます。

     *

この天寿を全うした立派な松も
「和火にしたいね!」と

榧の花火を応援してくれた
友人たちが動き始めています。

もしかしたら、
次は村ぐるみで
石神の松の和火を
上げられるかもしれません。

こんな文化が
日本中に根付いたら
素敵だな、
と思う今日この頃です。

    *

東小4年生のクラスでは、
石神の松を題材とした
自然学習が始まっています。

そして榧も松も、
次世代のかわいい苗達が
育っています。

もし中川村を訪れたら
ぜひ見ていただきたいです。

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ついつい長くなりましたが、
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

信州中川村から
皆様の健康とご多幸をお祈りしています。

佳い夏をお過ごしください。

古民家七代
米山永子

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「カヤからの歌」


あめのひも かぜのひも つたえてきたさ
わらすのはらに つたえてきたさ
みょううんのはらに つたえてきたさ
めどうぱらの うさぎにも つたえてきたさ


やんばらの かみしも ぷちぱらめ
よんどることなき ひとびとの
やまめをとるなら ここにあり
いえいえも ぱらめ 
のきしたのいえにすまわる ひとびとの
ちゃをのみ ひねもす ゆげのなみ
まあさくのれろ ろれつ 


かみんつ つたえ これつたえ
やめむす うたえ やめおさめ
やえむす つたえ やめおわれ


かんむすびーの はらえ はらえ
やめ はらえ
すまんす とぅーきーの やめおわれ
ちんざき なきしも やめはらえ
きもきもきもきも ういだはらうぇ

【現代語訳】

私たちカヤの木の種族は、 太古の昔から、明るい気持ちを伝えてきた。
私たちカヤの木は、この地球に誕生した時から、陽気な気持ちを伝えてきた。


私たちカヤの木は、まだ多くの種族が眠っているうちから、
まるで野原をかけめぐる兎のように、楽しい気持ちを伝えてきた。

このカヤの木の種族の、末裔である私は、私の周りの人たちに、
陽気な心と、楽しい気持ちと、明るさを伝えてきた。

それはまるで、縁側で茶飲み話をする、手ぬぐいを巻いた二人の女の、
楽しい茶飲み話の、そのお茶の、空へのぼる 湯気のようなものだ。

私はひとつの寿命を終えた。

しかし私はこれからも、姿を変え、時を変え、喜びをともなって、
明るい気持ちと、陽気な気持ちと、楽しい心を伝え続けるだろう。

そうだ わたしを使いなさい
そうだ 私の姿を変えなさい
そうだ 私の表現方法を変えなさい
あなたたちとつながるパイプを異なるものにしなさい

わたしを柱にするとよいだろう。
わたしを礎(いしづえ)にするとよいだろう。
わたしを多くの人が集う机にするとよいだろう。
わたしを多くの人が座る椅子にするとよいだろう。


住むところが異なり、遠く離れるのならば、
私を細かく刻んで精油を取り出すとよいだろう。

わたしはこれらのものに姿を変え、
大いなる翼を得て、高き天より、
あなたたちに、明るい心と、楽しい気持ちと、陽気な心を、
太陽の光とともにめいいっぱい降り注がせることだろう。


あなたたち人間と呼ばれる種族が宿命として持つ、心の病。
それは、しみた、こごった大地のようだ。


夜が明ける 太陽が大地を照らす 通り雨が降る 

木のてっぺんから かんろの水が流れ落ちる
その、木のてっぺんとは、あなたたち人間という種族の、
頭の先、ということだ。


そうして、あなたたち人間という種族が宿命として持っている、
心の暗さの病気はおさまるだろう。

あなたたち、人間という種族がもともとから持っている陰気な心は
終わりを告げ、晴れ上がるだろう。

あなたたち人間という種族が、生まれながらに持っているつらさは、
ここでおわり、おさまり、
新しい楽しい時代が幕を開けることだろう。

わたしはこれから、姿を変え、
それらのことをあなたたちに伝えていこう。

そうだ それがいい
そうだ そうだ それがいい

(2018.3.18)