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竹合宿 2017・秋 レポート

 

名付けて、

「信州中川村で竹を編む 1泊2日古民家ステイ」

2017年11月28日に

ひっそりと開催。(←宣伝不足とも。笑)

この秋で3回目になりました。

 

毎月開催の竹細工教室は、平日の夜。

「遠方の方も竹細工を存分に楽しめるように、

竹の魅力をギュッと詰め込んだ1泊2日の合宿を企画したい!」

そんな動機で始めました。

 

過去2回は試行錯誤しながら。

今回でかなり納得のいく形ができたように思います。

 

来年からはひっそりとではなく

年に3回くらい企画できたらいいな、

なんて描きつつ。

備忘録も兼ねて詳細レポートします。

長いのでご覚悟を。

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1日目は作品作り。

今回は「よろずかご」を作りました。

天ぷらや花が似合う持ち手付きのかごです。

 

参加者の皆さんは初心者ばかり。

「昔、学校の帰り道で職人さんが編んでてね〜。

一度やってみたかったの」

こんな話に、私は胸キュンしてしまいます。

 

和気あいあいとおしゃべりしながら

あっという間の半日。

田中みなみ先生の丁寧な教え方で

こんな素敵なかごが完成です♪

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夕方からは、お土産の買い物もしながら温泉へ。

天然酵母のカンパーニュが美味しいこねりさん。

地酒もワインもハズレなし、の楽しい酒屋・恵比寿屋さん。

私が選ぶ、近隣のおすすめスポット。

(ああ、まだまだ紹介したい素敵なお店が…!)

 

そして夕食は、中川村で十割の本格手打ち蕎麦をいただける

「吉笑楽」さんへ出かけました。

ユーモア溢れる素敵なご夫婦が営む

予約のみの隠れ家的なお店です。

 

この時期、信州の美味しいものは色々ありますが

私の大好きなもののひとつは、お蕎麦。

吉笑楽のお蕎麦の美味しさの秘訣は、

そば打ちの腕前はもちろんですが

石臼でその日に使う分を毎回挽いていること。

よく「挽きたて・打ち立て・茹でたて」といいますが、

「挽きたて」はかなりのハードルではないかと。

 

蕎麦ざるも伊那谷の職人さんの手作り、

お蕎麦や天ぷらにつけるお塩も

お隣の大鹿村に湧き出る塩水から採った天然・手作りの山塩!

細部へのこだわりがちりばめられた

もう間違いなし!の十割蕎麦コースです。

 

そしてさらに、この日はなんと…

出来たてほやほやのよろずかごを持参して、

「これに天ぷらを盛ってください♪」

という私のわがままリクエストにも

快く応じてくださいました。

(※もちろん事前に相談済み)

もう〜、これはプライスレス!!

参加者の皆さんも大喜び。

美味しい嬉しい、とびきりの夜になりました。

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2日目は雨でのんびり、朝の散歩はなしでしたが、

伐りたての真竹で竹ひご作りに挑戦です。

 

「竹細工」というと編むイメージが強いですが、

かかる手間と時間も

仕上がりの出来栄えも

実は8割がひごなんです。

 

竹ひごを作るのは至難の技なので

マスターできる人はほとんどいません。

でも竹ひごを作る気でやってみると、

お箸や串は簡単に作れるようになります。

 

そして一度ひご作りをやってみると、

カゴやザルを見る目もたぶん変わってきます。

みなみ先生は、このひご作りの手間を惜しまないので

本当に仕上がりが綺麗。惚れ惚れします。

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それはさておき。

ひご作りを早々に諦め(笑)

お昼までにお箸を2膳ずつ完成させた参加者のお二人。

普段使いのお箸と菜箸。

箸は2本ペアで同じように削るのが難しいのですが、

かなりの出来栄え。お見事!

(写真を撮り忘れ残念!)

 

お昼は七輪に炭火をおこし

竹で作った串や松葉楊枝を使って

五平餅と田楽の炭火焼きランチ♪

割った竹にネギ味噌を塗って

炭火で炙る「焼き味噌」は最高です。

 

お米はピカピカの新米。

これは中川村の竹林整備をすすめる「夢里人」という有志グループが

竹チップを原料にしたボカシを使い

農薬も使わずに育てた貴重なお米。

これが、かなり美味しいんです。

(私もメンバーの端くれ。誇らしい!)

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以上、こんな感じで

主催者が言うのもなんですが

お腹も心も満たされた充実の1泊2日でした。

 

テーマの「竹」はもちろんですが

ついつい「食」に力が入るのは、

食いしん坊の主催者ならではでしょうか。(笑)

 

今回はっきり自覚したことは、

私が勝手に感じる

たのしい、とか

うれしい、とか

おいしい、を

まずはお客さまと分かち合いたい。

 

そして、その先に沢山の笑顔や活力が生まれ

自然豊かな村の暮らしが

心地よく続くことを願っています。

ちょっとかっこよすぎるかもしれませんが、

近江商人のように「三方良し」の合宿でありたいなと。

 

七代では、便利・快適は二の次だし、

豪華なおもてなしは全然ありません。

そんなマニアックな高級民泊ではありますが(笑)

 

自然の恵みを受け取りながら

古きよき営みの中に

素朴で温かみのある人間関係の中に

光を感じながら暮らしています。

そんな「シンプルなしあわせ」を味わいたい方を

いつでもお待ちしています。

 

古民家七代

米山永子

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●追記

参考までに、今回の合宿案内です。

171028竹を編む2(ハガキ案内)

…PDFデータはどうブログに載せたらいいのか?(つぶやき)